いよいよ2021年も本日で最後となりましたが、今年も沢山の方々に自分のブログを読んで頂け、また一年ブログを書き続ける事が出来ました。
また2022年も、自分の思うがままに徒然にブログを書いていく事となると思いますが、どうぞ宜しくお願い致します。
今年最後のブログは、自分が心から欲しいと思えないものは無理に買わなくても良いと言うお話です。
大人って買うもの多過ぎない…?
子供の頃は自分が欲しいものだけを親にせがんで買ってもらう事は多かったものですが、大人になると自分が欲しいもの以外にも必要なものも段々と増えていきます。
例えば会社に着ていくスーツだったり、一人暮らしをする際には家具家電だったり、エイジングケアに様々な化粧品や栄養食品などを買うようになる人も多いでしょう。
しかしそれ以外にも、『いつもお世話になっているから買っておこうかな』とか、『応援するつもりで買っておこう』と言う、利他的な思いで買うものも増えてくるものです。
同情『だけ』で買って欲しくない
自分は元々変な所で考えすぎてしまう性格なのですが、同時に自分自身が画家&作家活動をしているからこそ気にしてしまう事があり、それは他の作家さんの活動を応援する為に作家さんの作品を『買わなければいけない』と言う考え方です。
これは自分の中で今でも燻って今だに具体的な答えが出ないのですが、自分は創作活動を続けたいので確かに作品を購入して貰って収入を得たいとは考えているのですが、しかしだからと言って自分の作品が大して好きでもないのに『応援するつもり』で買って貰うのはなんだか違う気がするのです。
いや、誤解のない様に声を大にしてお伝えしますが、自分の創作活動を応援して頂ける事は大きな励みになりますし、義理や世辞でもポジティブな言葉を掛けられれば嬉しいものです。
しかし、自分の様に一点物の作品を主に販売している身としては、もしかしたらその作品を心の底から本当に『欲しい!』と考えてくれているファンの方々がいるかもしれないのに、その作品が特に欲しい訳でもなかった人の元に行ってしまうのはなんだか寂しい気持ちにもなってしまうのです。
その商品が本当に欲しい人はいる
自分は自分の作品がなかなか売れない事に悩む事もありますが、やはり自分が丹精込めて完成させた作品が、本当にその作品を欲しいと思ってくれる人の元に行ってくれる方が嬉しいと思うものです。
かなり前から自分の創作活動を応援してくれて、イベントにもいつも来てくれる方は『作品が欲しいけど…自分以外にも本当に欲しいと思う人がいるかもしれないから特に一点物は中々買えないんだよね…』と仰っていたのですが、先日は『今回は本当に自分が欲しかったからちゃんと予算を組んで買いに来た!』と言って原画を2点購入してくれました。
自分としてはこんな風に、自分の作品が本当に欲しいと思ってくれ流相手が必死に稼いだであろう貴重なお金を支払って購入してくれる事が、何よりも嬉しいと感じるのです。
先程も書きましたが、応援する意味で購入してくれる人がいる事は悪い事ではないですし、応援するという事は結果的には自分の作品を好きでいてくれると言う事なので、それ自体を自分は全面的に否定する気持ちはないのですが、自分の個人的な本音としては、やはり自分の作品を本当に好きな人が購入してくれる方が凄く嬉しいし、奇跡的な事なのではないかと思うのです。
まとめ
まだまだ自分が画家として本格的に活動し始めたばかりの頃、自分の親戚の方から10万円で作品のオーダーを受けた事があるのですが、その方からは最初から『応援する為にオーダーした』と言われていました。
当時は今よりも貧乏だったのでその10万円を頂けて救われた事も事実なのですが、やはりお金を頂けたとしても自分の絵がそこまで好きじゃない人に絵を買って貰うと言う事実は、10年経った今でも心の何処かにトゲが刺さったようなモヤモヤがあります。
大きな美大や芸大を出ている訳でも、大きな展覧会で受賞した訳でも、絵がバンバン売れる様な売れっ子の画家でもないのに、何を偉そうな事を言っているんだ!と思われる人もいるかもしれませんが、それでも自分としては自分が丹精込めて創り上げた作品達が、本当にその作品を好きでいてくれる人達のところへ旅立ってくれる方が嬉しいのです。