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アートで世界は救えるのか?



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今日も一日お疲れ様です、蟲人です。

たまに『アートで世界を救おう!』と言う文言を聞きますが、自分としては世界を救うにはアートはあまりにも不安定で脆弱な存在であると思います。




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芸術とは脆弱な存在だと思う

昨今は新型ウイルスによって経済が不安定になっていたり、今年に入っては国同士の大きな戦争が起きたりと、世界情勢そのものが目に見えて不安定になっている状況ですが、そんな中で『アートで世界を救おう!』と言う文言を度々見かける事があります。

先にハッキリと明記しておきますが、自分は人類が目指す世界平和を否定する訳でもなければ、芸術の持っている可能性を卑下するつもりも毛頭ないのですが、実際問題として、芸術は世界を救える様な大仰な存在でもなければ、寧ろ常にその時々の時代の価値観によって簡単に評価が変わってしまう、かなり脆弱で無力な存在であると思うのです。

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時代で大きく左右される芸術

これは芸術に限った事ではないかもしれませんが、様々な物事に対する評価と言うものはその時代時代によって評価が大きく変わってしまうものです。

例えば食糧難が当たり前の時代であれば、食べ物に困って痩せこけた人よりも、食べ物が豊富な家柄で今で言う肥満体型の人の方が美人だと言われたり、今では世界各国で廃止されている死刑制度も、娯楽が少なく苦しい事が多かったであろう時代では、死刑自体が日頃の鬱憤を紛らわす一大イベントとして受け入れられていた事もあります。

それと似た様に、芸術と言う存在も時代の波に常に大きく翻弄されており、写実的な作品が大きく評価されたかと思えば、ボンヤリとした色使いの作品が評価されたり、神話の世界を描いた作品が評価されたかと思えば、今度は現実の日常の風景を描いた作品が評価されたりと、時代の流行で芸術の良し悪しの評価は簡単に覆ってしまうものです。

自分としては、世界を救うと言う事はかなり大きな企画であると思うので、その企画をブレずに続けていくには、それを支えられるだけの盤石で強固な存在でなければ難しいと思うのです。

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世界は救えないかもしれないが…

では芸術とは全くの無力な存在であるのかと言われれば、幼少の頃から30年近く絵を描いて生きている自分としてはそんな事は全くないと断言出来ます。

芸術は世界と言うあまりにも大き過ぎる器を支えるには脆弱ではありますが、その器を構成する一つ一つの分子…つまり個々の人間を辛うじて救える可能性はあると思います。

そもそも世界と言うものは一人一人の人間が集まって構成されている集合体であり、そう考えれば自分を含めて一人一人の人間を少しづつ救う事が出来れば、結果的に世界を救う事に繋がるんじゃないかとは思います。

と言うか、普通に考えて芸術で世界を救おうだなんてあまりにも荷が重過ぎるし、経済的、身体的、環境的に困窮している方々からしてみれば、芸術なんて訳の分からないモノよりもお金(若しくは仕事)、医療、食料を提供される方が余程救われると思います。

そう言った意味でも、芸術は本当に困窮している人を救うにはあまりにも非力ですが、ある程度の生活や生命の安全が保障されている環境にいる筈なのに、何かしらのストレスで精神的に参っている人や、何もかも忘れて没頭出来る様な生き甲斐を見付けられずに鬱々と日々を過ごしている様な人達を救う事は出来るかもしれません。

現代社会では物理的に生命の安全が保障されている環境であっても、日々の仕事や複雑な人間関係に疲弊して自ら命を絶つ人が増加している状況であり、そう言った『一見平和だが心の内側では死に瀕している』人達を救う可能性を、脆弱で非力な芸術と言う存在は持っていると思うのです。

実際、自分は絵を描くと言う行為によってこの世知辛く息苦しい世界を何とか生き抜けていますし、そんな自己満足の塊の様な自分の絵を観て『綺麗!』と感じてくれるだけでも自分と言う世界は救われているのです。

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まとめ

今回のブログは書き始めて直ぐに『へっぽこ画家のくせに何て壮大なテーマのブログを書いているんだ(泣)』と若干後悔しましたが、ある程度難しい題材を描くのも勉強かなと思って何とか書きました。

自分としては、芸術ってある程度経済的にゆとりがある人達でしか楽しめいないモノであると思いますし、『アートで世界を救う!』と言って貧困層の人に芸術を押し付けても主催側の自己満足しか救われないでしょうし、押し付けられた貧困層の方々からすれば『やっぱり芸術なんて金持ちの道楽だよな』と思われるだけだと思います。

それならば最初から『アートで世界は救えない』と割り切って、経済的には安定してるけど心が枯渇している人を芸術で潤してあげて、そこで生じた利益を貧困層へ寄付する様な形にした方が現実的な気がします。

ちなみに自分は自分一人を救う事で精一杯ですが、自分一人を救えているだけでもまだマシなんじゃないかと思っているのです。

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